ブルース・リーの娘が真功夫を商標権侵害で提訴 2.1億の賠償請求

華人カンフースターであるブルース・リーの「カンフードラゴン」に酷似したロゴ画像を15年にわたり使用しているとして、中国ファーストフードチェーン会社の真功夫(KUNGFU)がブルース・リーの娘李香凝(SHANNON LEE)が法人代表を務めるブルース・リー・エンタープライズ(BRUCE LEE ENTERPRISES、LLC)に訴えられた。直ちにブルース・リーのロゴ使用を停止し、ロゴマークがブルース・リーと関わりがないとメディア紙面に90日連続で明言し、経済損失2.1億元と権利保護のための合理的支出8.8万元を賠償するよう求めている。

その後真功夫は、同商標が権利侵害にあたるかについて以前も争ったが、権利侵害あるいは撤回の行政や司法の結論が出ていないとのコメントを出した。長い年月が経過してから提訴されたことについて、真功夫は「困惑している」として、応訴の準備を進めている。

解説:

著作権の意識が薄いため、有名人の人気にあやかるのはかつて中国ブランドの常套のマーケティング手段になった。2004年に「カンフードラゴン」ロゴを使い始めてから、真功夫は近年ですでにこのロゴを含む大量の登録商標を獲得し、一部の商標は登録してからすでに「商標法」が規定する5年の追訴期限を超えている。中国の法律に照らすと、ブルース・リー・エンタープライズは訴訟によって一定の賠償を得られるかもしれないが、真功夫によるこのロゴの継続使用を阻止するのは難しい。

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