PayPal、正式に中国市場に進出 ノンバンク決済市場の国際化促進

9月30日、国付宝(Gopay)が発表した公告によると、中国人民銀行は国付宝の株式譲渡申請を認可し、PayPalが傘下企業を通じ国付宝の実質的支配者となり、中国の決済サービス市場に進出した。

PayPalは米国株式市場NASDAQ上場企業で、世界をリードする第三者決済企業として、世界の200以上の国と地域をカバーし、2億8600個のアクティブな決済アカウントを擁し、世界の100以上の通貨での取引をサポートしている。国付宝は2011年1月25日に商務部の中国国際電子商務中心と海航商業控股有限公司の提携により設立され、主に第三者決済業務を取り扱い、電子決済プラットフォーム、モバイル決済をカバーしている。

解説:

近年、中国の決済市場は急速に発展しているが、同時にノンバンク決済の急速な台頭によりいくつかの問題も暴露されている。業務レベルでの違反行為が時折発生し、また同時にあまりに集中の進んだ市場構造は長期的な発展にとり不利なものとなる。PayPalは国際決済という差異化された競争力を備えており、今回の決済市場進出はノンバンク決済の対外開放を深化させ、中国決済市場の国際化を促進しうるものだ。これはノンバンク決済の質の高い発展において必ず通らなければならない道だ。

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