華為ついに検索アプリをローンチ Googleと世界市場争う

華為(HUAWEI)が検索アプリ「華為捜索(HUAWEI SEARCH)」をローンチし、ホームページ、画像、動画、ニュースと現地コンテンツの検索機能を提供することが分かった。同アプリは現在、内部テスト中で公開はされいないが、華為アプリショップAppGalleryにまもなく登場すると思われる。このほか、同社はすでにデバイスに華為のブラウザーをプレインストールしており、同ブラウザーは完全な検索機能を有しているという。

華為はこのほど、ファーウェイモバイルサービス(HMS)をスタートしている。検索アプリはHMSの一部となる。現在、HMSの登録デベロッパーは世界ですでに130万人を超え、5万5,000種を超えるアプリとつながっており、華為アプリ市場のマンスリーアクティブユーザー数は4億人を超えている。

解説:

華為が検索アプリをリリースしたのは、グーグル(GOOGLE)への対抗策だとみられる。昨年アメリカが華為を「禁輸措置」に組み入れたため、グーグルは華為に対してGMS(GOOGLE MOBILE SERVICES)サービスを提供していない。このため、華為は海外市場の損失を挽回するため、HMSと鴻蒙OS(HARMONY OS)の研究開発に力を入れている。スタートしたばかりの華為のアプリサービスについては、短期間で海外ユーザーのグーグル使用習慣を変えることは難しく、若年層ユーザーと新興市場の開拓に重きを置くべきであろう。

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