アクセス件数増えるも広告収益なし 微博第1Q売上高15%減

微博(WEIBO)が最新業績報告を行ない、2019年の売上高はほぼ停滞状態にあり、純利益は前年比13.5%減、市場予測に及んでおらず、また新型コロナウイルス感染が広がりを見せる中で不確定要素も多く、今年の第1四半期の純売上高の下げ幅は前年比より15%~20%減となることが明らかになった。

微博プラットフォームの迅速性により、今回の新型コロナウイルスのまん延により、微博は他のコンテンツプラットフォームと異なる競争力を見せており、微博のアクセス量は逆に上昇している。春節期間中における情報フロー露出量は前年比の2倍増となっており、春節休暇終了後も継続的に増加している。大量の広告オーナーの投入が先延ばしされたため、広告需要も大幅低下、微博アクセス件数が増加はしたが、それがすぐに現金化されているわけではない。

解説:

微博プラットフォームの主要広告オーナーである中小EC企業は、新型コロナウイルスの影響を受け、業務フローが滞り、損失を最低限に抑えるために、企業は広告予算を大幅削減している。映画業界はオフラインの映画館の閉鎖に伴い全面中止となっている。その一方で、微博は人気のある運営方法を生かしてユーザーのアクティブ度をけん引する手法もショート動画の打撃を受け、抖音(海外版はTIKTOK)などのショート動画プラットフォームの台頭により広告オーナーの投入が分割され、新型コロナウイルスの終息後、インターネット広告市場の競争は今以上に過熱すると思われる。

© 有株式会社