華為 2020年新製品発表 5Gデバイス+モバイルサービスでAppleに対抗

中国スマートデバイスメーカートップの華為(HUAWEI)がこのほど、2020年最初のオンライン製品発表会を行い、「未来との提携」をテーマに最新エンドデバイバス製品を展示し、同社の戦略を示した。

今年、華為の戦略の重点は、全シーンのスマート化から5G商品のラインナップへ移行し、スマホを主として各デバイスの5G製品を打ち出す。中でも、第2世代のフレキシブルディスプレーMate Xsの登場が注目の的となった。限定生産であるMate Xは販売直後売り切れとなった。今回のバージョンアップでは、折り曲げ可能なディスプレーのコア技術も向上したほか、5Gをサポートするデュアルモードの最新KirinCPUを搭載し、使用エキスペリエンスも大きく向上している。このほか、華為独自のエコシステムファーウェイ・モバイル・サービス(HMS)を搭載した華為傘下の「honor」の新機種「V30」が正式発表され、華為独自のスマホ応用生態をさらに模索している。

解説:

今回の新型コロナウイルスの影響を受け、中国国産スマホの出荷台数は1月、前年比42.9%減となったが、5G対応スマホは26.3%までシェアを伸ばした。米国の禁輸措置リストに組み込まれた後、華為の海外業務は影響を受け続けている。2020年、5Gのビジネス化により、5Gエンド・ツー・エンドのソリューションを提供できる数少ない企業として華為が、5Gを重要戦略に位置付け推し進めるのは必然的な流れである。全シーンにおける5G製品のラインナップとエンドユーザーの応用生態の開拓を通じて、産業チェーンの川上川下をけん引し、大きく上昇することが見込まれている。

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