微信が視頻号をトライアル試験 ショートコンテンツ生態に本腰

微信(WECHAT)はこのほど、新たなショートコンテンツ創作プラットフォームのグレースケールテストを行うと発表した。現在、トライアル試験に参加している配信者は、モーメンツ下方にある「視頻号」からアカウント申請を行い、個人でも企業ユーザーでも開通することができる。

微信の「視頻号」は1分以内の動画を配信、または9枚以内の画像をアップすることができる。「視頻号」にログインした後、画面には動画の更新時間順に情報フローが現れ、初めてのユーザーにはフォローしていないアカウントの配信動画を推薦する。このほか、ユーザーは、動画の下方にあるタイトルバーから微信パブリックアカウントへ飛ぶことができる。視頻号の発表の恩恵を受け、クリエーターは購読者とモーメント人数5,000人の上限を突破することができ、オープンシステムによってコンテンツ配信を行うことができる。

解説:

10億のデイリーアクティブユーザーの「使い捨て」が常態化する中で、微信はSNSの性質を娯楽の性質へと転換する挑戦に直面し、抖音(TIKTOK)、快手(KUAISHOU)などの急速に台頭してきたショート動画サイトをベンチマークしている。微信が「視頻号」のトライアル試験を行う趣旨は、「短く、頻繁に、速く」のコンテンツの空白地帯を埋め、創作条件を下げ、よりモバイル化したコンテンツで自らの生態を豊かにすることにある。微信は商品への入り口をより一層広げ、インテンシブプランなどで優れたショートコンテンツクリエーターを引き付け、ユーザーの参与度を持続的に向上していく狙いだ。

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