弱いファンベース、低い文化への共感 スターウォーズ9が中国市場で再び苦戦

映画のスターウォーズ(STAR WARS)シリーズは何代ものアメリカ人に影響を与え、映画産業、サイエンスフィクション文化、グッズなどの分野に及ぶ。しかし、中国市場での業績は終始思わしくなく、現在上映中の「スターウォーズ9」は口コミも興行収入もまたもや散々だ。

スターウォーズシリーズが中国市場に入ったのは北米より22年遅く、2016年の「スターウォーズ7」は中国地区でシリーズ最高の興行収入を獲得したが、2005年-2016年の非常に長い期間作品が出なかったため、ファンの年代に断層ができた。この期間に多作品でスーパーマン系列のマーベルコミックス(MARVEL COMICS)、DC COMICSなどのシリーズが、中国市場のサイエンスフィクション映画の需要を満足させた。加えてスターウォーズ自身に新しさが欠け、同シリーズは中国映画市場で日に日に人気が衰えた。

解説:

プレミア上映、中国俳優の起用、スターウォーズシリーズは中国市場に合わせ様々な調整を行ったが、微々たる効果しか上げられず、本質的に中国で大きく成長する時期を逃した。それに比べ、マーベルコミックスに代表されるシリーズ映画は2000年以来の中国におけるインターネットの急速な発展期を捉え、安定して作品を作り多くの忠実なファンを増やしてきた。同時に、社会的背景が異なる中米ではサイエンスフィクションの世界観も異なるため、近年次第に台頭してきた本土のサイエンスフィクション作品はより中国の観衆の共感を得て、さらには市場を分割している。

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