阿里巴巴「達磨院」世界本部プロジェクトが着工 巨大テクノロジーブレイン構築へ

浙江省拡大有効投資重点事業着工式典において、阿里巴巴(ALIBABA)「達磨院」南湖プロジェクトが着工し、投資額約200億元は達磨院世界本部拠点に用いられ、工期は3期に分けて実施することが明らかになった。

達磨院は阿里巴巴が2017年に設立した基礎科学とイノベーション技術研究院で、自然言語処理、スマート音声、ビジュアルコンピューティング分野のアルゴリズムなど40項目余りで世界1位を獲得している。同プロジェクトの年間生産高は24億7,000万元を見込んでいることも分かった。阿里巴巴テクノロジーの研究開発、戦略的イノベーション産業育成、浙江テクノロジー研究開発人材集積地などを含み、ビッグデータ、AI(人工知能)、チップ、自動運転、量子計算などの研究開発に取り組み、現地の「デジタル浙江省」建設を支援していく計画だ。

解説:

デジタル経済からデジタルインフラまで、中国のスマート改革では5G、AIとIoT(モノのインターネット)などの分野で新たな技術が次々と誕生しようとしている。Google Xラボをベンチマークしたテクノロジーセンターの阿里巴巴達磨院は、3年間で1,000億元という巨額を研究開発に投じ、ビジネスモデルへの転換と収益力を実現した。同社の世界本部をインターネット業界が発達した杭州に置くことは、現地大学校の資源と財政支援に依拠し、デジタル化産業戦略をしっかり捕らえることで、企業と都市のWin-Winを目指すものである。

© 有株式会社