百億元アプリ市場がついにオフライン 第三者アプリプラットフォームの幕引き

百度はこのほど、オフライン傘下の第三者アプリ配信プラットフォームの91助手と安卓市場(HiMarket)を統合し百度手機助手に一本化してアプリを配信すると通知を出した。

91助手と安卓市場はもともと91無線(91 WIRELESS)傘下のプラットフォームだ。資料によると、2013年に91助手のユーザー数が1億8,000万人を超え、アプリのダウンロード数が100億回を超えた。2013年7月、百度は19億ドルで91無線を買収、買収対象額は2005年にヤフー(Yahoo)が阿里巴巴(Alibaba)に株式参入した10億ドルを超え、当時としては中国インターネット業界最大規模のM&A案件だった。その後、百度移動開放平台(gate.baidu.com)は、91助手、安卓市場と百度手機助手の共同構築による「三大アプリ配信」プラットフォームを形成していた。

解説:

中国ではスマホが普及したが、モバイルアプリが発展していない状況下において、91助手は大量のアプリを集め、第三者アプリショップを立ち上げ根付かせた。市場が徐々に成熟するにつれ、華為(HUAWEI)、小米(XIAOMI)などの携帯メーカーのアプリショップは、ハード面でユーザーのニーズに寄せたことで人気を博してきた。その一方で、騰訊応用宝(MyApp)と360モバイル・セキュリティ・リミテッド(360 Mobile Security Limited)のアプリ市場などのアプリ配信プラットフォームが登場するにつれ、第三者アプリショップは急速にその波に呑み込まれていった。

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