キュンとした想いが蘇る!バブル全盛期のデートカー
バブル期に企画・開発され、1991年に発売されトヨタの小型スペシャルティカーのサイノスは、α(アルファ)とβ(ベータ)の2グレードを設定。α、βともに1500cc DOHCエンジンを搭載し、出力の違いでグレード分けをしていた。CMキャラクターには萩原聖人が起用され「友達以上恋人未満。」のキャッチコピーで初々しい青春を思い出させるフレーズが印象的だ。
1995年にモデルチェンジで2代目となり、初代と同じくα(アルファ)とβ(ベータ)の2グレードを展開。αは1300cc DOHCエンジン、βは1500cc DOHCエンジンを搭載。1996年にコンバーチブルを追加するとともにボディカラーにイエローを採用した特別仕様車が150台限定で発売された。
働く女性のために開発された「セクレタリーカー」
サイノスは、働く若い女性が自らハンドルを握るための車「セクレタリーカー」として開発。直訳すると「秘書のための車」を意味するセクレタリーカーは、小型でスタイリッシュかつ価格が安い2ドアクーペやハッチバックが多く、サイノスもセレクタリーカーの文法に従い、手が届きやすい価格設定がされていた。海外での車種名は、パセオ(PASEO)。
スペックや価格
■全長×全幅×全高:4145×1645×1295mm(初代)
■エンジン(出力はいずれも初期数値)
・5E-FE型 1500cc DOHC(105馬力)
・5E-FHE型 1500CC DOHC(115馬力)
・4E-FE型 1300cc DOHC(88馬力)
■駆動方式:前輪駆動
■ミッション:3速AT(2代目)/4速AT(初代)/4速MT(2代目)/5速MT
■ボディタイプ:2ドアクーペ、2ドアコンバーチブル(2代目のみ)
■販売期間:1991年~1999年
■価格:93万4000円~212万1000円