京浜急行電鉄(横浜市西区)は26日、日ノ出町駅(同市中区)の高架下に、名店をはしご酒できる飲食施設「日ノ出町フードホール」を開業する。同社が進める沿線活性化プロジェクトの一環で4店が出店し、さらなるにぎわいを創出する。
200人が着席できる施設には、市内で自然循環型農業に取り組む農家のチーム「ヨコハマベジメイトプロジェクト」による初の直営店が進出。ニンジンイモやノラボウ菜など旬の野菜を使用した日替わり総菜、ローズマリーとブルーベリーを合わせたカクテルなどが楽しめる。
上大岡の人気ラーメン店「Roto Brewery、麺や天空」は「しっぽ団」の店名で、自慢の煮干しラーメンと、近隣のブルワリーとコラボレーションした限定ビールなどを提供。唐揚げが自慢の店や肉バルも出店し、今秋にはクラフトジンの蒸留所もオープンする。
一帯では、2008年からアートイベントなどを活用した地域再編が進む。京急は高架下を活用したスタジオや、トレーラーハウスを用いた宿泊施設を開設するなど一役買っている。
京急生活事業創造本部リテール事業部の小林雄大さんは「人が行き交う、にぎわいにあふれたアートの街づくりにつなげたい」と話している。営業時間は午後5~11時。火曜定休。問い合わせは、京急ご案内センター電話045(225)9696。