ロイヤルズが救援右腕・ローゼンタールとメジャー契約

日本時間3月26日、ロイヤルズはマイナー契約を結んで招待選手としてスプリング・トレーニングに参加していた右腕トレバー・ローゼンタールとメジャー契約を結び、40人ロースターに登録したことを発表した。ローゼンタールは本来のレギュラーシーズン開幕日である日本時間3月27日がオプトアウト(契約破棄)の期限となっており、ロイヤルズはローゼンタールの流出を阻止した形となる。ローゼンタールの加入に伴い、40人ロースターの枠を開けるために左腕エリック・スコグランドがDFAとなった。

現在29歳のローゼンタールは、オープン戦で5試合に登板して5イニングを投げ、被安打3、奪三振9、無四球、無失点という見事なピッチングを披露。98~102マイルの速球を武器に、カージナルスのクローザーを務めた全盛期を思い起こさせるようなパフォーマンスを見せ、見事にロースター入りを勝ち取った。

カージナルス時代の2014年に45セーブ、翌2015年に48セーブを記録するなど、リーグを代表するクローザーとして活躍したローゼンタールだが、2016年以降は成績が悪化し、2017年には右肘を痛めてトミー・ジョン手術を受けた。2018年は無所属のままリハビリに専念し、昨季はナショナルズに加入。ところが、開幕から4登板連続でアウトを1つも取ることができないなど、12試合に登板して防御率22.74に終わり、6月下旬には解雇された。

その後、タイガースに加入したものの、10試合に登板して被打率.103ながら防御率7.00と結果を残せず、8月に戦力外。1週間後に加入したヤンキースではメジャーに昇格できず、シーズン終了後にフリーエージェントとなってロイヤルズとマイナー契約を結んだ。

なお、通算206セーブの実績を誇る34歳のベテラン右腕グレッグ・ホランドも同様にオプトアウトの期限を迎えており、こちらの動向も注目される。一方、DFAとなったスコグランドは27歳の左腕で、昨季は6試合(うち4先発)に登板して0勝3敗、防御率9.00を記録。昨年1月には禁止薬物の使用が発覚し、80試合の出場停止処分を受けた。

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