「五島ワイン鰤」試験販売 ブドウ搾りかすを飼料に

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店頭に並ぶ「五島ワイン鰤」の刺し身=佐世保市大塔町、エレナ大塔店

 地場スーパー最大手エレナ(長崎県佐世保市)の関連会社で、水産加工業まさるフーズ(同)は、五島市の五島ワイナリーから出たワインの搾りかすを、新上五島町の養殖ブリに与えた「五島ワイン鰤(ぶり)」を商品化した。3月から4月にかけてエレナ各店で3千~4千匹を試験的に販売。地元の養殖魚の商品価値を高める狙い。
 新上五島町の養殖業者でつくる「上五島地区ブリ養殖産地協議会」が協力。ワインを作る際に搾った後のブドウを乾燥させて粉末状に加工。餌に混ぜて与えた。今後は長崎大や県と連携し、ワインの搾りかすの飼料としての特長や、魚の身質に与える効果について分析を進める。
 産地協議会は、廃棄されていたワインの搾りかすについて、飼料への転用ができないか検討を続けていた。まさるフーズは、地元食材を広くアピールし、消費者に選んでもらう魚を目指して商品開発に乗り出した。
 県内のエレナ各店で刺し身として販売する。まさるフーズの中村義昭取締役は「上五島のブリのおいしさを知ってもらいたい。ワインの搾りかすを与えた、ほかにはないブリとしてアピールし、養殖業者の売り上げ増を目指したい」と話している。