JR東日本横浜支社は26日、横須賀線の武蔵小杉駅(川崎市中原区)に新設する下りホームの完成時期を2022年度末ごろと発表した。同線のホームは現在上下線で一つだが、周辺住民の増加による通勤・通学ラッシュ時の混雑が常態化し、対策が急がれている。
新ホームの利用開始は当初23年度を予定していたが、前倒しする。国土交通省の認可が下りたため4月に着工する。完成後、現在のホームは上り専用に切り替え、片側を柵でふさぐ。新ホームも片側のみを利用するため、線路の本数は上下線1本ずつで変わらない。
同支社によると、朝のラッシュ時、上下線の利用客はおおよそ7対3の割合という。このため、上り専用となる既存ホームでは30%程度の混雑緩和が見込まれる。また、新たなホーム付近には改札口が新設される。
新ホームは全長311メートル、幅員約5メートル。エレベーター1基とエスカレーター2基を設置し、階段は2カ所に配置する。
同支社は「抜本的な混雑緩和を図り安全性を向上させたい」としている。