【追悼】テリー・ジョーンズ:元モンティ・パイソンのメンバー【後編】

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2020年1月に他界した元モンティ・パイソンのメンバー、テリー・ジョーンズ。この偉大な英国コメディアンを笑顔で見送るイラスト百花繚乱の追悼記事、怒涛の後編をお届けします。マブダチとの友情からやっぱりいつものオバチャンネタまでぎっしりみっちりご用意しました!IT'S!!

【追悼】テリー・ジョーンズ:元モンティ・パイソンのメンバー【前編】 海外ドラマboard

前編の記事はこちらをご参照くださいませ

文字通り、死ぬまで仲良しだったオックスフォード大学卒の二人組

テリー・ジョーンズ(以下テリーJ)はオックスフォード大学のコメディサークル時代からの友人、
マイケル・ペイリンと組んでスケッチを製作していました。
熱い性格のテリーJと器用なマイケルの相性は演技面においても抜群!
観ているこちらも二人が並んでいるとなぜか安心感を抱いてしまいます。
ジョン・クリーズやグレアム・チャップマンがインテリ然として威圧的な雰囲気なのに対して、
テリーJとマイケルは見た目も丸っこくて身長も低く見え(それでも180cm前後ありますが)、
ネタもベタで分かりやすい傾向なので親しみやすいのでしょうね。

『空飛ぶモンティ・パイソン』でのイタリアンマフィアの兄弟、身長コンプレックスを抱えた考古学者ズ、
カカア天下な夫婦などなど挙げていったらキリがない2人の名コンビ芸。
両人とも驚異的な演技力を持っているので誰と組んでも面白いのですが
(特にマイケルはジョン・クリーズとも相性が抜群)、
やはりテリーJはマイケルと並んでこそ…と思ってしまうのです。

テリーJとマイケルの組み合わせで特筆すべきは…マイケルが世界を旅する人畜無害な自転車少年、
テリーJが勝手についてくる鉄砲玉のような発明おじさんを演じる「サイクル野郎危機一髪」でしょう!
異色な丸ごと30分スケッチですが、2人の芸を凝縮した名作です。

そんなテリーJとマイケルは公私ともに大変仲が良く、公のイベントにも2人で登壇することも
少なくありませんでした。
2人がぶつかりあって火花を散らすような数々の名作たちは、長年の信頼関係によって生み出されていたと
言っても過言では無いでしょう。

モンティ・パイソンの映画作品では脚本・監督・出演・時代考証(!)と大活躍!

ミュージカル「スパマロット」の土台になった作品でもあります

さて、次は映画作品におけるテリーJの活躍ぶりを振り返りましょう。
「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」(原題:Monty Python and the Holy Grail)では
監督・脚本だけでなくオックスフォード大学時代に培った歴史学の知識を生かし時代考証も担当。
そうです、テリーJは出しゃばりやりたがりの熱血クリエイター!
本編の中では出番が少なくとも、裏では八面六臂の活躍をしております。

「キリストと間違われた男の物語」という設定のためか、公開当時は宗教上の理由で大変な騒ぎになったそうです

次の長編映画作品「ライフ・オブ・ブライアン」(原題:Monty Python's Life of Brian)でも
監督・脚本・出演と大忙し!短い時間でもテリーJの長所を最大限に生かせる得意分野の役(オカン、全裸など)を
担当し、美味しいところを持っていきます。
特にブライアンの母親の役は、なんと笑いだけでなく泣かせるところもあり、
中年女性役を極めたテリーJの芸を拝むことができます。

なんとこの映画、カンヌ国際映画祭の特別賞を受賞しています。

モンティ・パイソンが長編映画作品として最後に製作した「人生狂騒曲」(原題:Monty Python's The Meaning Of Life)。
こちらでも監督・脚本・出演などなど製作のすべてにかかわっております。
あらゆる過激な作品を創り続けたパイソンズが到達した宇宙の果て…とでも言うべき映画です。
描かれるのはセックス・バイオレンス・そして人生。もちろん18禁。
テリーJも歌って踊って爆発したりといつも以上に体を張っています。

※ご家族でこの映画を鑑賞する際は、本編開始前のテリー・ギリアムの短編だけにしておいて
あとは席を外したほうが良いかもしれません。

他にもテリーJがモンティ・パイソンから離れて製作した映画作品は複数あります。
関根勤さんも出演しているユルめのファンタジーコメディ「エリック・ザ・バイキング」、
サイモン・ペグがしゃべる犬と大騒動を起こす「ミラクル・ニール」などなど
笑える傑作ぞろい!こちらもパイソンズ作品と併せてオススメです。

編集後記

「このテリー・ジョーンズ死んでるんだけど?」「寝てるだけですよ!」

…などというような「死んだオウム」をもじったジョークを見かけるようになってきた今日このごろ。
テリーJ本当に逝ってしまったのだな…とすっかりロス状態になっています。
モンティ・パイソン公式チャンネルでトリビュート映像が創られているのでどうぞご覧くださいませ。

何度観ても笑って泣けてきてしまう、素晴らしい編集です…

前・後編に渡ってお送りしたテリーJ追悼記事、最後までお付き合いくださってありがとうございました!
コメディアンとしてだけでなく、作家・中世研究家・映画監督・などなど多方面で活躍していた
テリー・ジョーンズ。この記事を書くことで彼の死を受け入れ、お別れをしてしまうような
気持ちになってしまって胸が詰まるのですが…彼が遺してくれた作品の数々はこれからも
私たちを楽しませてくれることでしょう。
沢山笑わせて下さってありがとうございました、どうか安らかに。

テリー・ジョーンズよ、永遠なれ…!!

個人的にテリーJのキャラで一番好きなのはこの「ザ・ビショップ」です