観光関連産業支援へ 定例会見で田上市長「できるだけ早く対策」

 長崎市の田上富久市長は26日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い大きな打撃を受けている市内の宿泊、飲食、交通など観光関連産業の支援に向け「事業者と知恵を出し合い、できるだけ早く対策を打ちたい」と述べた。
 市長は「業界の皆さんといろいろやりとりをしている」と現状を報告した。宿泊業については「4月はほとんど予約が入っていない。少しでも空きを埋められたら」と語った。
 感染拡大の収束時期は見通せないものの、収束後の経済立て直しに向け「ロケットスタート」を切る準備をしておくことも重要だと指摘。政策立案に当たっては「市だけでなく県内の連携、九州での取り組みもあると思う」と話した。
 東京五輪・パラリンピックは1年程度の延期が決まった。市長は、市が11月29日に開く「長崎平和マラソン」について「被爆75周年事業で屋外の事業でもある」と述べ、今のところ開催する方向で準備を進めているとした。

© 株式会社長崎新聞社