ランクルプラドやRAV4、ジムニーを狙い撃ちするワークの新作ホイール「クラッグ PSV」&「クラッグ・ガルバトレ」|ワーク【Vol.7】

こだわりMAXなホイールメーカー「WORK(ワーク)」の新作に注目!

ワーク クラッグ PSV

クルマ好きにとってのホイールは自分の愛車を理想的なイメージに近づける、もっとも欠かせないマスターピース。それは付ける本人はもちろんのこと、供給側のサプライヤーであるホイールメーカーも同じ。ホイールに対する思い入れは限りなく深いのです。

そんなこだわりMAXなメーカーの最右翼とも言えるのがワーク。そのワークが展開する本格的オフロードブランドといえば「クラッグ」ブランドははずせないでしょう。クラッグといえば、アウトドアをイメージする人もいると思いますが、今回はSUVターゲットでありつつ都会派の側面とオフ系イメージという二面性を持つモデル、その名も「クラッグ PSV」に注目します。

ランクル・プラドに履かせてワイルドにキマるホイール「クラッグ PSV」

ワーク クラッグ PSV

スポークエンドを大胆にマシニング処理、ツインスポークデザインであることをアピールするデザインが特徴で、開発担当者が“モンスターの爪”からインスピレーションしたという有機的なデザインが印象的。1ピースモデルなのでピアスボルトはダミーですが、このピアスには起伏があしらわれることで、より立体的な印象を与えてくれます。

ワーク

これまでは3ピース鍛造削り出しの「LSパラゴン」というホイールが存在していましたが、こちらは200系ランドクルーザー用ということで5本ツインスポークの5Hのみの設定。つまりランドクルーザー・プラド150が履ける6Hの6スポークというドンピシャな存在が無かったのです。そのLSパラゴンをモチーフにターゲット車を150プラドに絞り込んで開発されたのがこの“クラッグPSV”というわけです。

ワーク クラッグ PSV

マルチピースモデルとは異なりリムのキワいっぱいまでデザイン面を採用している点も特徴で、視覚的な大口径感も獲得しています。また各インチごとにインセットもひとつ、という攻めたサイズ設定も潔いのです。このPSV、試作時には数々のカラーでサンプルを作ってみたものの、もっともキャラクターにふさわしかったこのブラックシャンファーマシニングただ一色のみを採用しているというほど“面の多面性”がデザイン上のキーポイントになっています。スポークサイドを大きくエグリ取り立体感を際立たせているディスクデザインのキモとなっているのが“マシニング”なのです。

ワーク クラッグ PSV

スポークサイドにエグリを入れることでふくよかな面の数がより多く見えるというこの仕掛けこそが多面性デザインと呼ばれる手法。センターのオーナメントは突起させたセンターロック風のデザインを採用。ここにもより立体的に見えるギミックを用意しています。

RAV4に向けた5穴仕様のホイールもラインアップ!

ワーク クラッグ PSV

6H/6本スポークのブラド用に開発と上記で説明しましたが、実は5H/5スポークモデルも存在しており、こちらはRAV4用としてもドンピシャに使えるのです。6Hと5Hによってスポークの数を変更させている点でも意欲的なモデルと言えるでしょう。

ジムニーやデリカD:5に合わせたいホイール「クラッグ・ガルバトレ」

ワーク クラッグ ガルバトレ

続いて紹介したいのが“クラッグ・ガルバトレ”。こちらも前述したクラッグ PSV同様にマーケットの動向を徹底調査、こだわりが強いオフ系ユーザーのコダワリのさらに上をいくマニアックな商品開発が行われたモデルです。

ここに紹介するガルバトレは、かつて130ハイラックス・サーフ、デリカ・スペースギアが全盛の時代に一世を風靡した3ピースの王者とも言える「クラッグ」がその原点。現代に蘇った新生クラッグ=ガルバトレと名付けられ、カスタムのバリエーションにより多彩に対応できるモデルとなっています。

ワーク

実はこのガルバトレのメインターゲットとなったのがジムニー。ジムニーはご存知のとおり、軽自動車としてのカテゴリーではもはや語れない1ジャンルを築くモデルで、一台に対するオーナーの思い入れがとにかく強いのです。ジムニーを専門とするカスタムショップも多数あり、扱うショップの数だけタイヤ外径などのセッティングもさまざま存在しています。リフトアップやオーバーフェンダー装着など、カスタマイズの多様性がとにかく激しいのです。つまりサイズバリエーションが豊富であることが、ホイール市場では求められている車種と言えるわけです。

ワーク クラッグ ガルバトレ

そんな時にもっとも効果を発揮するのが多くのパートを部品単体で個別に開発する3ピース構造。インナーリム、ディスク、アウターリムといった各パートを本気で作るには高度な技術が必要で、そんなところもまさにワークの真骨頂なのです。ワークならアウターとインナーのリムカラーが変更でき、ピアスボルトも何種類も設定しています。標準色はブラックシャンファーマシニングとポリッシュですが、ペイントカラーにクリアバリエーション、リムアレンジなども含めば、およそ1000通り以上の組み合わせが可能となっているのです。

自分なりの個性を注入して極める人が大多数のジムニー乗りをもってしても、人と被らないオリジナリティの高い個性派仕様に仕上げることができる。ここまでのサイズとカスタムバリエーションを持つモデルはジムニー用としては、おそらくこのクラッグ・ガルバトレだけかもしれないのです。

ワーク クラッグ ガルバトレ
ワーク クラッグ ガルバトレ

3ピース構造で16インチということを考えれば、実は価格帯も大きな魅力です。これはワークの漢気だと言っていい価格設定がされています。このガルバトレ、大きな声では言えませんがジムニーの純正センターキャップがハマるとの情報もあります。これも玄人好みのこだわりオーナーには魅力的な話でしょう。

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