4票差の熊本・相良村長選、28日に再点検 票数逆転なら再選挙に

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相良村長選の開票作業=1日、村総合体育館

 熊本県相良村の選挙管理委員会は28日、1日に投開票があった村長選挙の票を再点検する。4票差で新人に敗れた現職の支援者の異議申し出に基づくもので、票数逆転なら再選挙となる。県選管によると、県内で市町村による票の再点検は珍しい。

 村選管が発表した投票・開票結果によると、村長選の投票数は3015票で新人が1485票、現職が1481票を集めた。無効票は49票だった。投票日の投票用紙は候補者名が記入され、丸印をつける記号式だったが、期日前・不在者投票は候補者名を記入する自書式だった。

 結果を受け、現職の支持者2人が6日、選挙の無効(公職選挙法202条)と、当選の無効(同206条)を訴え、異議を申し出た。再点検と、期日前・不在者投票が適切に行われたかどうかの調査を求めた。

 村選管はこれまで不在者投票所となった病院や福祉施設の立会人など、約30人の聞き取り調査をした。

 28日の再点検は公選法206条に基づいて行われ、村職員約20人が票数と無効票を改めて調べる。両陣営の立会人は2人。

 再点検で票差に変更があっても新人の得票数が多ければ、当選は有効。現職の得票数が多かった場合は、選挙が無効となり、無効決定後の翌日から50日以内に村長選がある。

 県選管によると、市町村が再点検した記録はない。記録が残る1987年以降、市町村が異議申し出を棄却したことで県が再点検をした事例は6例で、県の再点検で得票数が逆転した例はない。

 相良村選管の川邊俊二総務課長は「申し出を棄却する選択もあったが、申し出者の疑問は、村が解消するべきだと考えている」と話す。(小山智史)