熊本県勢選手も“中ぶらりん” 五輪延期で代表選考会、軒並み中止

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ボート代表クルー決定レースの中止が決まり、撤収作業をする選手ら=25日、菊池市斑蛇口湖

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で1年程度の延期が決まった東京五輪。各競技の代表選考会が軒並み中止となる中、26日現在、熊本県関係で五輪代表入りしたのは2大会連続で出場するボクシング男子ライト級の成松大介(自衛隊体育学校、熊本農高出)のみ。“五輪レース”の先行きは不透明なままだ。

 ボート女子軽量級ダブルスカルで初出場を狙う山領夏実(デンソー、熊本大出)。代表候補選考レースを突破し、菊池市斑蛇口湖での代表クルー決定レースに進んだものの25日に中止が決まった。5月に予定した世界最終予選とアジア・オセアニア予選の開催が見送られた上、五輪自体が延期になったためだ。

 ポイント上では代表入りを確実にしたバドミントン女子シングルスの山口茜(再春館製薬所)、同ダブルスの福島由紀=坂本中出、廣田彩花=玉名女子高出=組(アメリカンベイプ岐阜)も中ぶらりん状態が続く。五輪出場枠は国際大会で獲得したポイントに基づき、4月28日付の世界ランキングで確定するはずだった。しかし、世界連盟は13日にワールドツアー中断を発表。ポイントに関する措置は後日示される見通しだ。

 フェンシング女子フルレーの菊池小巻(セガサミー、翔陽高出)も初の五輪出場に手が届く位置にいる。現在の世界ランクは日本勢で3番手。しかし、ポイントレースの最終戦となる今月中旬のグランプリ大会(米国)が中止となり、代替大会などの予定は立っていない。

 自転車女子ケイリンでは小林優香(日本競輪選手会、必由館高出)の選出が有力だったが、4月上旬に予定していた代表発表は延期になった。

 永田しおりや勝連智恵らオムロン勢が出場を目指すハンドボール女子、志水祐介(ブルボンKZ、京陵中出)がけん引する水球男子など、開催国枠を持つ団体競技は5、6月に予定した代表発表が、いずれも白紙状態となっている。(後藤幸樹)