熊本地震から4年 テクノ仮設の「おしゃべりカフェ」、190回の活動に幕

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毎週火曜に住民らが交流するテクノ仮設団地の「おしゃべりカフェ」。31日の190回目で最終日を迎える=24日、益城町

 熊本県益城町のテクノ仮設団地の集会施設で、毎週火曜に開かれてきた「おしゃべりカフェ」が、31日に最終日を迎える。熊本地震から近く4年、被災者が集い交流を深めた憩いの場は、仮設入居者の減少を受けて役割を終える。

 一般社団法人「ACTくまもと」が被災者の心のケアやストレス解消を目的に2016年9月にスタート。これまでに189回開催し、高齢者を中心に延べ8千人以上が参加した。

 スタッフらが作る昼食をみんなで囲むのが恒例。24日はご飯と芋煮に加え、持ち寄られたイチゴや漬物がテーブルを彩った。「東京オリンピックはどうなるんやろか」「桜はいつが満開かな」。この日は約40人が会話に花を咲かせた。

 孫の百幸ちゃん(2)を連れて参加した永田由美子さん(67)は昨年11月に仮設を退去し自宅に戻ったが、カフェにはその後も顔を出しているという。「ここで知り合った人と集う時間は楽しかった。終わってしまうのは少し寂しいけど、前に進まないといけませんからね」と話す。

 県内最大の516戸が並ぶ同団地の入居率は、2月末現在で33・9%。ほとんどの高齢世帯は、4月末にかけて災害公営住宅(復興住宅)に転居する。

 ACTくまもと代表の寮慶吉さん(75)=熊本市中央区=は「復興住宅では、単身の高齢世帯の見守りが仮設以上に重要。新しいコミュニティーを作る活動に、ここでの経験や思い出をつなげていってほしい」と話した。(立石真一)