井ノ原快彦が中村梅雀の新加入に手応えを実感。「また違う『特捜9』を楽しんでいただけると思います」

4月8日からスタートする、テレビ朝日系連続ドラマ「特捜9 season3」(水曜午後9:00)の取材会が行われ、主演の井ノ原快彦ほか、羽田美智子、津田寛治、吹越満、田口浩正、山田裕貴、宮近海斗、中越典子、原沙知絵といったおなじみのレギュラーメンバーと、今シーズンから新たに加入する中村梅雀が出席した。

同作は、警視庁捜査一課特別捜査班(特捜班)主任の浅輪直樹(井ノ原)をはじめ、小宮山志保(羽田)、村瀬健吾(津田)、青柳靖(吹越)、矢沢英明(田口)といった、性格も考え方もバラバラな個性豊かな特捜班メンバーが、時には衝突しながらも、真実という一つの目標を目指して捜査にあたっていく人気刑事ドラマシリーズ。新加入の梅雀は、警視庁総務部広報課に所属する謎の男・国木田誠二を演じる。

新シーズンのスタートについて、井ノ原は「前シーズンで寺尾聰さんが『特捜9』から去り、とても寂しい思いがあったのですが、その寺尾さんから『僕がいなくなることで、それぞれの役が微妙に変化していって面白くなると思うよ』というお言葉をいただいたんです」と、2シーズンにわたって特捜班の班長・宗方朔太郎を演じていた大先輩との交流を明かしつつ、早速その言葉を実感したようで、「その言葉どおりだなぁと思ったのが、梅雀さんが入ってきてくださったこと。梅雀さんとはバラエティー番組ではご一緒したことがあるのですが、お芝居するのは初めて。でも梅雀さんが入ってきてくださって、やっぱり空気が変わったんです。それがしっかりとお芝居にも出ていると思います。ずっと見てくださっている方にも、これまでとはまた違う『特捜9』を楽しんでいただけると思います」とシリーズの進化に絶対の自信をのぞかせた。

井ノ原からの絶賛を受けた中村は、「警視庁捜査一課9係」から続く人気シリーズへの加入に、「最初は、15年間も続いてきたチームに入るのはどういう感じなんだろうと思っておりましたが、実に見事なチームワーク! みんなで一斉にしゃべりながら台本を改良していく――そのさまを見ていて、『すごいチームだな』と感心しております」と舌を巻いた。また、座長を務める井ノ原に対しても、「15年も続けてきたのにダレたところがない、気遣いのチームだと思います。イノッチがチーフだからいいんだろうな…! 誰が入ってきてもウェルカムで、一人ぼっちにさせない! 役作りのために1人になろうと思ってもなれないくらいなんですもの…(笑)。きっと、渡瀬恒彦さんが残してくださった“渡瀬イズム”が生きているんですね」と称賛。

また、1年ぶりにメンバーが集結し、撮影現場の雰囲気について、宮近は「井ノ原さんをはじめ、皆さんで『頑張るぞ、エイエイオー』と言いながら毎日、頑張っています!」と元気よく報告。井ノ原から「最近は結構特捜班メンバーにも絡んでくるようになった」と言われると、「そうですね、絡ませていただいています。やっぱり皆さんと絡んだ方が、(カットされずに)放送に乗るので(笑)。たくさん絡んで、もっと関係性を作っていけたらなと思っています」とほほ笑み、「僕は時々しか現場に来ないので、皆さんに会うといつも緊張してしまうんです。田口さんも吹越さんも、お話する時は笑顔なのですが、待ち時間は静かに集中されているので…。だからごあいさつする時も、2拍くらいタイミングを待ってから『おはようございます』と言うようにしています」と程よい緊張感を持ちながら撮影に挑んでいることを明かした。

取材会の最後には、井ノ原が「撮影にはできる限りの注意を払い、最後まで駆け抜けたい」と座長としての決意をあらためて表明。また、「ドラマやエンターテインメントは見てくださる方があってこそ成り立つもの。皆さんの安心、安全、健康がないと楽しめないものだと思います。ご自宅で過ごす時間も長くなるかもしれませんので、ぜひわれわれのドラマを楽しんでいただきたいと思います」と、視聴者を気遣うメッセージで締めくくった。

© 株式会社東京ニュース通信社