イケメン庭師・村雨辰剛がミステリーハンターに。貴船石を発見して大興奮

3月28日に放送されるTBS系の長寿番組「世界ふしぎ発見!」(土曜午後9:00)で、イケメン庭師・村雨辰剛が“ミステリーハンター”に初挑戦。冬の京都の魅力をリポートする。

今年4月から放送35年目に突入する同番組は、世界のあらゆる不思議を、クイズとトークで解き明かしていく人気クイズバラエティー。世界各地をミステリーハンターがリポートし、司会の草野仁が、黒柳徹子らスタジオの解答者にクイズ形式で出題していく。

村雨はスウェーデン出身で日本好きが高じて日本に帰化し、庭師として働く一方で、モデルやタレントとしても活躍中。スタジオ解答者としてはおなじみの村雨だが、ミステリーハンターを務めるのは今回が初めてだ。村雨はまず京都の中心から北に位置する、縁結びのご利益があるとされるパワースポットの貴船神社へ。傍らを流れる貴船川は鴨川の源流でもあることから、京都の水源を守る社としても大切にされてきた。冬は積雪日限定で行われるライトアップが人気を博し、幻想的な風景が参拝客を魅了している。

庭師目線で境内を巡っていた村雨は、現在は採掘禁止の貴船石を庭園で発見して大興奮。京都の北部はもう一つ、日本庭園に欠かせない鞍馬石の産地でもある。鞍馬石は鉄分を多く含んでいるため酸化して独特の色彩を楽しむことができるのだと、村雨の説明にも熱が入る。続いて村雨は東福寺、妙心寺退蔵院を訪ね、枯山水庭園を鑑賞し、庭園の手入れにも挑戦する。

さらに、“京都の台所”錦市場では、すずめの丸焼きなど、京都の冬グルメの魅力を伝える。400年以上続く錦市場だが、江戸時代にはここから世界が注目する天才絵師が誕生。錦市場の青物問屋の長男として生まれた伊藤若冲だ。若沖は23歳で家業を継いだが、趣味として絵を描き続けていた。京都市内のお寺や美術館には、若沖が当時描いた植物や動物の絵が多く残されている。若冲の生涯をたどると、ライバル市場の策略によって存続の危機に陥った錦市場を若冲が救ったという史実が浮かび上がる。また、伊藤家の菩提寺である宝厳寺では、若冲の誕生日である2月8日に誕生祭が執り行われる。宝厳寺の御朱印や御朱印に若冲が描いた髑髏(どくろ)があしらわれており、こちらも大人気となっている。

村雨は「普段入ることができないところまで撮影することができて、貴重な体験でした。庭師の修業時代に親方から聞いていた庭園などを実際に見ることができました。枯山水庭園で砂紋引きに挑戦しましたが、見るとやるとでは大違いで難しいものですね。禅の修行のような感覚です。心が穏やかでないときれいな線が引けないのです。伊藤若冲の絵を近くでじっくり鑑賞することができたのもぜいたくな時間でした。京都の冬料理もおいしかったです。昔の人たちが馬肉を桜、猪肉を牡丹、鹿肉を紅葉と、花や植物の名前で呼んで食べていたことを知りました。それほどおいしかったのでしょうね」と京都を巡った感想を話し、「西洋で生まれ、日本の美に関わる自分ならではの感性でリポートするよう努めました。この季節ならではのディープな京都にご期待ください」とメッセージを寄せている。

© 株式会社東京ニュース通信社