都、新型コロナで中小企業従業員向け無利子融資開始

東京都は3月27日、新型コロナウイルス感染症緊急対策として、中小企業従業員向けの無利子融資の受付を開始した。新型コロナの影響で休業を余儀なくされた中小企業従業員の生活の安定化を図る。中央労働金庫が融資し、融資限度額は100万円。利子全額を都が負担する。

条件は勤め先の規模が小売業は資本金・出資金5000万円以下または従業員数50人以下、サービス業はそれぞれ5000万円以下または100人以下、卸売業は1億円以下または100人以下、それら以外の業種は3億円以下または500人以下。現在の勤務先に6カ月以上勤務し、現住所に3カ月以上居住、都内に在住もしくは在勤、税込み年収が800万円以下となっている。中央労働金庫都内本支店・ローンセンターで申し込める。都内に5カ所あるローンセンターは、土日も申し込みが可能となっている。

小池百合子知事は3月27日の記者会見でこの無利子融資について「中小企業勤務者の生活安定化を図る。非正規従業員も対象となっている」と説明した。都ではテレワーク導入を検討する中小企業向けには、従業員1000人未満の企業などを対象にテレワーク用の端末を、1社当たり1台を1カ月間無料で貸与する事業を開始することも発表した。募集期間は4月1日~7月31日まで。

いずれも詳細は「TOKYOはたらくネット」に掲載している。

小池知事は新型コロナ対応で、中小企業従業員への無利子融資について説明した

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