中国・慈渓市から善意のマスク 小田原に3万枚

マスク3万枚の目録を加藤市長(右)に手渡す生田社長=小田原市役所

 新型コロナウイルス禍をともに乗り越えようと、中国・慈渓市から神奈川県小田原市に26日、マスク3万枚が寄贈された。現地にグループ会社がある自動車部品メーカー「ミクニ」の仲介で、市は市立病院など医療機関や福祉施設に配布する予定。

 現地で約25年にわたり事業展開している同社に慈渓市から申し出があり、マスク10万枚を同社事業所がある小田原市を含む4自治体に寄贈することになった。

 市役所での贈呈式で、同社の生田久貴社長は「小田原市とは70年を超える長いつきあい。貢献できてうれしい」。加藤憲一市長は「マスク不足で困っている状態なのでとてもありがたい。慈渓市にはいつか恩返ししたい」と感謝した。

 生田社長によると、中国の同社生産拠点4カ所は1月末から休止していたが2月中旬に再開。一方、インドやタイ、メキシコなどでは工場休止や大幅減産といった新型ウイルスの影響が生じているという。

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