これからも見守って やまゆり園事件、判決後初の月命日

献花台に花を手向ける黒岩知事=相模原市緑区の津久井やまゆり園

 神奈川県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市緑区)で入所者19人が殺害された事件から3年8カ月がたった26日、園の関係者や近隣住民らが園を訪れ、犠牲者の冥福を祈って静かに手を合わせた。

 横浜地裁の裁判員裁判で元職員植松聖被告(30)に死刑判決が言い渡されてから最初の月命日。建て替え工事が進む園の正門前に設けられた献花台には、早朝からたくさんの花束が手向けられた。

 献花後、入倉かおる園長は「(犠牲になった19人に)裁判が終わったことと、これからも園を見守ってほしいと祈った」。黒岩祐治知事は「19人の死を決して無駄にしない。利用者目線の新しい障害福祉をつくっていく決意をお伝えした」と語った。

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