市民対象に除菌液配布 大和市、1日約4千本分

次亜塩素酸水をペットボトルに入れてもらう市民=大和市文化複合施設シリウス

 神奈川県大和市は27日、除菌効果があるとされる次亜塩素酸水の配布を始めた。市民が対象で、市文化複合施設シリウス(同市大和南1丁目)と市市民交流拠点ポラリス(同市中央林間1丁目)で、1人500ミリリットルまで配る。

 市は2月下旬、アルコール消毒液の代替になる次亜塩素酸水の生成装置を購入した。新型コロナウイルスの感染拡大で消毒液が品薄になっていることから、配布を決めた。

 配布場所では初日から、市民が長い列を作った。男性(83)は「消毒液が近くの店で売り切れだったから助かった。暮らしているマンションの階段の手すりなどを除菌したい」と話した。

 保険証など住所を確認できる書類と容器を持参する。1日約4千本分を用意し、80歳以上を優先。当面の間、午前10時から午後4時まで、土日・祝日を含めて配布する。

 市は同日、80歳以上を対象に保健師らが対応する電話相談窓口も開設した。窓口は電話046(261)8008、平日午前8時半~午後5時15分。

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