支援求め特別決議 JA県中央会が臨時総会 花、和牛の需要減り価格下落

国などに支援策を求める特別決議を採択した臨時総会=長崎市出島町、県JA会館

 JA県中央会は27日、長崎市内で臨時総会を開いた。新型コロナウイルスの感染拡大で、花や和牛を中心に消費者の需要に影響が出ているとして、国や県に支援を求める特別決議を採択した。
 同会によると、卒業式の縮小や送別会の中止などが相次ぎ、花の需要が減少し価格も下落傾向。特にランなどの洋花は前年同期と比べて2~5割減になる見込み。和牛も、需要を下支えしていた訪日客の減少で影響が大きいという。
 決議では「先行きが見えない状況下で、農家組合員の不安は増大している。景気低迷による各事業の縮小も危惧される」などとし、「農業者が安心して農業を継続できる政策を国、県に対し強く求めていく」とした。
 臨時総会で各JAの組合長らは「枝肉価格が低い水準で推移しており、厳しい状況」「資金的な支援が必要」などと訴えた。今後JAグループとして、購入促進運動や販売促進活動に取り組んでいく。

© 株式会社長崎新聞社