ヴォルターズ・小林「仕方ない」 Bリーグ中止、ファンら「来季も応援」

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神妙な面持ちでリーグ中止の報告を聞く中西良太(左)と小林慎太郎(右)

 「新型コロナウイルスを考えると仕方がないけれど…」-。バスケットボールBリーグの中止が決まった27日、2部(B2)熊本ヴォルターズの選手やファンからは、不完全燃焼のまま過去最低の西地区4位に終わった今季を残念がる声の一方、冷静な受け止めも目立った。

 同日午後、熊本の選手たちは練習会場のルネサス川尻スポーツプラザ(熊本市南区)に集まり、リーグ戦打ち切りの一報を運営会社の湯之上聡社長から聞いた。

 「リーグの方針に従って試合をするのが自分たちの仕事」と冷静だったのはB2でアシスト1位になった司令塔の石川海斗。「バスケットは身体の接触が多く、遠征の移動中にも感染のリスクはあったから」と中止決定に理解を示した。

 チーム創設以来のメンバーで、34歳のベテランの小林慎太郎は「最後までやりたかったが、仕方ない」と受け入れた。2016年の熊本地震の際も当時のナショナルリーグでチームの活動休止を経験しており「自分たちは危機的状況を乗り越えられる。それを証明するしかない」と再起を誓った。

 選手たちに声援を送り続けるファンからはクラブの経営を心配する声も。アウェー戦を中心に年間30試合以上観戦するという熊本市出身の園田奈未さん(39)=東京都=は「(コロナ禍は)スポンサー企業にも影響が出るはず。グッズを購入するなどしてクラブの経営を応援したい」と気遣った。

 チームの応援リーダーで益城町の会社員磯崎和博さん(49)は「選手を感染から守るためにも中止は必要。今季が中途半端に終わった分、来季はもっといい応援をしたい」と気持ちを新たにしていた。(萩原亮平)