キングス19~20シーズン総評 総合力でつかんだ首位

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 総合力で戦い抜いたシーズンだった。昨年オフに日本代表級の選手が抜け、創設期からの生え抜きの金城茂之も退団した。開幕後も大黒柱のジョシュ・スコットと佐々宜央HCが退団し、田代直希主将の負傷離脱など激動が続いたが、堅守を維持して9連勝を挙げるなど、西地区の首位争いを演じ続けた。

 昨季から個々の能力では劣るものの、ジャック・クーリーとデモン・ブルックスの外国人コンビが安定したリバウンド力と得点能力を発揮。長距離砲の岸本隆一とアシスト能力の高い並里成のエースガード陣の働きも健在で、1試合平均78.7得点はリーグ18チーム中7位だった。

 新加入選手も次第に存在感を発揮。小野寺祥太は攻守に安定感をもたらし、満原優樹は大柄な外国人選手相手に体を張った守備で対抗した。平均74.0失点はリーグ4番目の少なさ。最大の武器の堅守を維持した。

 一方、宇都宮やA東京、川崎など強豪には分が悪く、攻守の完成度や安定感の向上は来季への課題となる。通算成績は27勝14敗。毎試合満員状態だったホーム戦は16勝5敗で、リーグ随一の大歓声で知られるキングスブースターは今季も選手の背中を押し続けた。