南風原光る堅守 基本を徹底 ひと冬超え成長 県高校野球3日目

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 昨秋、21失点という屈辱的な大敗で初戦で姿を消した南風原が、どん底からはい上がってきた。「一からやり直そう」。悔しさを糧に、足腰の鍛錬や声掛けの基本を徹底してきた選手たち。冬場の練習の成果は、零封というこれ以上ない形で表れた。

 二回に大城悠輔の中前適時打で先制した。その後は何度もピンチに見舞われたが、そのたび、野手陣の堅守が光った。四回は1死二、三塁から二ゴロと右飛で無失点。六回の1死一、三塁も積極的な走塁でかき回す西原を冷静に挟殺などに仕留め、乗り切った。

 安定した守りは投手陣にも力を与えた。六回、同じ1年生の山田聖也から継投し、公式戦初マウンドに立った友利彰は「初めは緊張したけど、バックが安定していてほぐれていった」と振り返る。八、九回はいずれも三塁打を許したが、野手陣の「(守備を)信じて投げれ」との声に支えられ、外角の変化球で打たせて取り、勝ち切った。

 守備力強化のために「外野陣のティーバッティングの時に内野手に守らせ、少しでも多く球を捕る練習をしてきた」(瀬名波幹智監督)という。「ミスをしても切り替えられるようになった。みんな秋とは全然違う」。宮良政汰主将は、自信に満ちた表情で言った。 (長嶺真輝)