新型コロナウイルスの感染拡大抑止に向け、神奈川県や横須賀市が外出自粛を求めた週末の28日、在日米海軍横須賀基地（同市）近くの「ドブ板通り」は普段の週末より、人通りが少なかった。
ご当地グルメの「ヨコスカネイビーバーガー」などを提供し、週末には開店前から観光客らが列をつくる人気のレストラン「TSUNAMI」は昼時にもかかわらず、店内の人影もまばら。呼び込みをしていた店員（42）は「先週の3連休は忙しかったのに、今日はいつもの2、3割程度。人通りもない」と嘆き、「明日もどうなることか…」と心配していた。
ドブ板通りは全国でもその名を知られており、市外からの観光客が多い。また感染防止のため、在日米海軍司令部が基地外のレストランやバー、カフェなどの軍人の利用を原則、禁止していることも痛手だ。ドブ板通り商店街振興組合の越川昌光理事長（72）は「当分、駄目でしょう。組合員からは『このまま続いたら困る』という声が多い」と説明。5月にイベントを予定しており、「何とか開催したい」と早い収束を願っていた。
