クルーズ船「ザーンダム」号の乗船者4人が新型コロナで死亡 パナマ沖に停泊

ホーランド・アメリカラインは、クルーズ船「ザーンダム」号で、新型コロナウイルスの感染者発生し、乗客4人が死亡したことを明らかにした。共同通信などが伝えた

「ザーンダム」号には、乗員586人と乗客1,243人の計1,829人が乗船。アルゼンチンのブエノスアイレスを3月7日に出発したものの、複数の港で入港を拒否された。パナマ運河の通航も拒否され、パナマ沖に停泊している。姉妹船の「ロッテルダム」号と現地時間3月26日午後7時30分に合流した。新型コロナウイルスの検査の後、陰性の乗客を「ロッテルダム」号に移動させる計画で、まずは70歳以上の高齢者から検査を行う。すでに体調を崩している人や隔離中の人、乗務員は「ザーンダム」号に残される。

「ザーンダム」号の乗客には3月22日から、客室に留まり、健康状況を観察するよう要請している。食事はルームサービスで提供し、インターネットや電話を無料で提供している。

ホーランド・アメリカラインは、カーニバル傘下のクルーズ会社。多くの国から寄港を拒否されたクルーズ船「ウエステルダム」号も保有している。3月17日には、14隻のクルーズ船での全てのクルーズを30日間取りやめると発表していた。

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