もっと飛ぶはずだったのに… 神戸空港にブレーキ 新型コロナで航空各社が減便

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夏ダイヤに入る神戸空港。規制緩和で拡大された発着枠が埋まるはずだった=神戸市中央区

 神戸空港の夏ダイヤが29日から始まる。規制緩和で拡大された発着枠の上限となる1日80便が飛ぶはずだったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて航空各社が減便を続けるため、4月は従来の60便に逆戻りする日も。国際化を含めた一層の規制緩和に向けた議論も延期され、関係者からは「想定外」とため息が漏れる。

 官民でつくる関西3空港懇談会は昨年5月、発着枠の拡大や運用時間の延長に合意した。神戸発着便の約7割を占めるスカイマーク(SKY)は同8月、茨城線などを増便。10月には新興航空会社のフジドリームエアラインズ(FDA)が新規就航した。

 この結果、今年3月には発着が1日計72便に。夏ダイヤの計画では、SKYは那覇線、羽田線、新千歳線の計6便を増便。FDAも青森線の2便を新設し、80便が埋まる予定だった。

 しかし、新型コロナウイルス感染拡大による需要減で、SKYは3月13日から一部路線で減便。夏ダイヤの29日以降も、羽田線など6路線で1日に最大計18便減らす。FDAも出雲線を運休するため、4月2、3、5~10日の8日間は計60便しか飛ばない。

 夜間延長に伴い、羽田から午後10時台に着くSKYの新規便は予定通りだが、見込んでいた出張需要は期待薄に。SKYの担当者は「4月後半以降もどうなるかわからない」と嘆く。

 神戸の経済界関係者は「発着枠が埋まれば、さらなる緩和やその先の国際化も視野に入る。関西財界で共通認識が広がり、今春にも3空港懇を再開する運びだっただけに、一刻も早い終息を待ちたい」と話す。(横田良平、佐伯竜一)