FFになっても痛快な走りを追求したトヨタの末っ子
初めてフロントエンジン・フロントドライブ(FF)が採用され、1984年にデビューし「かっとびスターレット」のキャッチコピーを持つ3代目(EP71/NP70型)スターレット。トヨタ自身が「かっとびスターレット」を名乗り痛快な走行を予感させる3ドア/5ドアハッチバックだ。
トヨタはキャッチコピーを裏切ることなくピリ辛な、いや、激辛な走行性能を与えたターボエンジンモデルを1986年にデビューさせる。スターレットのトップグレードとなった3ドア1300ターボSは、空冷式インタークーラー付きターボを装着。過給圧を高低2段階に調整する「2モード・ターボシステム」を採用し、「韋駄天ターボ」や「辛口ターボ」の異名を待つ。ドライビングテクニックを要するほどのじゃじゃ馬ターボであったが、790kgの軽量ボディにより速さはピカイチ。事実、発進加速においてはトヨタ スプリンター レビン/トレノ1600GTやFX1600GTを上回る部分もあったほどだ。
スペックや価格
■全長×全幅×全高:3700×1590×1380mm
■価格:82万5000円~144万8000円(1986年モデル)
■エンジン:1300cc 2E型
■駆動方式:前輪駆動
■ミッション:3速AT/4速MT
■販売期間:1984年~1989年