GG賞8度の名外野手・エドモンズ 新型コロナ感染の疑い

ハイレベルな攻守を兼ね備えた中堅手としてカージナルスなどで活躍し、現在は「FOX Sports Midwest」で解説者を務めているジム・エドモンズ(49歳)は、日本時間3月29日にインスタグラムを更新し、自身の体調不良と新型コロナウイルスの検査を受けたことを明らかにした。エドモンズはマスク姿の写真を投稿し、レントゲン検査を受ける予定であることを付け加えた。別の投稿によると、現在は検査の結果を待っている状況だという。

エドモンズによると、現時点では新型コロナウイルスに陽性反応が出たとは知らされておらず、「新型コロナウイルスに感染したのか、体調が非常に悪いだけなのか、検査結果を待っている」状況であるようだ。「他者とはできる限り接触しないようにしている」とエドモンズ。「(もし感染していたら)乗り越えるのが大変だと思う。今回のウイルスはジョークじゃないからね」と率直な気持ちを投稿した。

エドモンズは、古巣・カージナルスの特別インストラクターとして今年が2年目のシーズンとなり、「FOX Sports Midwest」の解説者を務めるのは今年が8年目。カージナルスの試合を担当するのは今年が5年目である。現役時代は全盛期をカージナルスで過ごし、カージナルスで過ごした8シーズンでポストシーズンに6度出場。2000年と2004年はMVP投票で5位以内にランクインする活躍を見せ、2006年にはワールドシリーズ制覇に貢献した。

エンゼルスでプロ野球選手としてのキャリアをスタートしたエドモンズは、1995年に初のオールスター・ゲーム選出を果たし、1997年から2年連続でゴールドグラブ賞を受賞。2000年3月にケント・ボッテンフィールド、アダム・ケネディとのトレードでカージナルスに加入した。移籍後は、オールスター・ゲームに3度選出され、2004年には自身唯一となるシルバースラッガー賞を受賞。ゴールドグラブ賞には2000年から6年連続で選出された。

2007年限りでカージナルスを放出されたあとはチームを転々とし、2011年2月に現役引退を表明。17シーズンで通算2011試合に出場して1949安打、打率.284、393本塁打、1199打点、OPS.903をマークした。余談だが、2007年12月にエドモンズをパドレスへトレードした際にカージナルスが獲得したのは、当時24歳のマイナーリーガーだったデービッド・フリース。このフリースは2011年のポストシーズンで大活躍を見せ、2006年以来5年ぶりのワールドシリーズ制覇に大きく貢献することになる。

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