夫婦で大村の魅力を“形”に 1年かけて取材や撮影

創刊号を手に「大村の魅力を考えるきっかけにしてほしい」と話す久米さん夫妻=大村市、おかじ屋

 「会いにいこう 大村へ」-。大村市宮小路2丁目のデザイン事務所、おかじ屋の久米裕治さん(39)、真弓さん(42)夫妻が、同市の魅力を紹介する情報誌「ビーハッピーおおむら」(B5変型判、フルカラー36ページ)を創刊。市役所や市内飲食店など約70カ所で無料配布している。
 市民が大村の魅力に気付くきっかけにしようと企画し、取材や撮影など約1年かけて制作。市内で活動するさまざまなグループを支援する市の「市民いきいき助成金」を活用し、1500部を印刷した。
 紙面では「楽しく一生懸命働いている人」をテーマに、東京から移住した居酒屋店主や市内在住の書道家など6人の“大村人”を掲載。仕事との向き合い方や人となりなどを写真も交え紹介している。真弓さんは「大村は人が魅力と感じている。そうした人たちの記事を読むことで元気をもらい『自分も頑張ろう』と感じてほしかった」と話す。
 このほか「大村は空港があるから便利というのは本当か」との視点で大阪日帰り旅行に挑戦した企画や「大村生まれ大村育ち」という裕治さんの思いをつづったコーナー、市内の写真や町内会の魅力を紹介したページなど内容は盛りだくさん。
 定期発行はしないが、今後第2号の制作も目指すという夫妻は「大村の言葉にできない魅力を形にしたいとの思いで制作した。多くの人に手に取ってもらい、一緒に魅力を考えてもらえれば」と話した。

大村に住む人やその魅力などを紹介した紙面

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