松本人志「オスカーより淳の会社」 東野「米倉さんとか!」 淳「圧力かけてこないですか?」 『ワイドナショー』で露呈した“テレビと事務所タブー”

「ワイドナショー」公式サイトより

3月29日に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)のゲストに田村淳(ロンドンブーツ1号2号)が出演し、メインの松本人志に番組のオープニングで相方の田村亮の近況について聞かれて、こう答えました。

「毎日、亮とは会ってますよ。株式会社ロンドンブーツ所属ですから。仕事のオファーもたくさんいただいますが、受けるかどうかは、社長の僕もジャッジしてます。ただ、コロナの影響で仕事が無くなってる。鹿児島に黒豚を食べに行く仕事とか…」

そこで、同じくゲストのフリーアナウンサー・神田愛花(バナナマン日村勇紀の妻)が、かぶせぎみに質問をしました。

「フリーのアナウンサーは受け入れる計画はないんですか?」

それを聞いてニヤッとした淳は「ぜひ所属してください」と答えると、神田も「え!」と笑顔でまんざらでもない様子。

そこで松本が「神田さん、今、どこでしたっけ?」と尋ねると、すかさず神田は「セント・フォースです」と言ったところ…。

「セント・フォースさんから受け入れられるかな、俺…」

と、淳は二の足を踏みます。

セント・フォースは小林麻耶や皆藤愛子、川田由美など、フリーの人気女子アナを多く抱えており、今勢いがあって力のある事務所です。

「圧力かけてこないですか?」と淳が質問を返し、神田は困った感じで否定しようとすると、松本がここぞとばかりにブッこみます。

「今なら、オスカーよりも淳の会社の方が安定しているかも」

これに進行の東野幸治が慌てた風で「セント・フォースの話してますから今!」と松本にツッコミつつも、「オスカー辞めた人が来るかも…大挙して、大挙!」とニタニタしながら煽ります。

「いやいや、そんな準備整ってないんで…」と淳が引いた感じになっても東野はそれでもニタニタが止まらず、追い打ちをかけます。

「米倉さんとか!」

オスカープロモーションは上戸彩や武井咲、剛力彩芽らが所属して総勢6500名のタレントを擁する巨大芸能事務所。先日、看板女優の米倉涼子の退所が伝えられ、タレントはおろか社員も続々退社しており、その屋台骨が揺らいでいると報じられたばかりです。

ここでマズイと思ったのか、オイシイと思ったのか、松本がカメラに向かって頭を下げます。

「なんかすいません」

「そこで謝ると、もっと変なかんじになりますから」と淳も東野も焦った風で諫めてオープニングは終わりますが、よくよく考えてみると、松本、東野、そして淳も吉本興業所属。

ごたごたが絶えないとはいえ、日本のテレビ局において絶大な権力を持つ事務所です。

ようは、事務所ネタで“プロレス”しているつもりかもしれませんが、一番テレビ局と蜜月な吉本興業の3人が他の事務所ネタを笑いにできること自体が、案外、核心をついていたかもしれません。

結局テレビは、事務所の力次第だと……。(文◎編集部)

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