マンホール蓋考案を 小田原市、有料でデザイン募集

小田原市が設置した北条早雲のデザインマンホール蓋=小田原市栄町

 カードが出回るなどファンも多いマンホール蓋(ふた)について、神奈川県小田原市は4月、自由なデザインを有料で募集する「デザインマンホール蓋設置事業」を始める。今月27日には市のモデル事業として「北条早雲(伊勢宗瑞)」「風魔小太郎」のプレートマンホール蓋が小田原駅周辺に登場。市は下水道への理解とともに交流人口の増加や観光客の回遊性向上などに期待する。

 同事業は同駅周辺の銀座通り、国道255号、お堀端通り沿いなどで市が指定するマンホール31カ所が対象。設置期間は2年間(1年ごとの延長が可能で最大5年間)で、製作費約4万円と月額4千円の管理費が必要。デザインは事前に審査を受ける。

 市はこれまで、下水道事業への市民理解を深めるため、小田原城や酒匂川の渡しなどをモチーフにしたマンホール蓋を設置したほか、マンホールカードの配布や自治体間でマンホール蓋の交換などに取り組んできた。近年の“マンホール蓋人気”の高まりを受け、同事業を始めることにした。

 市は「どんなデザインが応募されるか楽しみ。城下町・小田原に合ったものがくれば」と期待している。問い合わせは、市下水道整備課電話0465(33)1623。

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