西松建設/コンクリ打設量予測システムを開発/リアルタイムに正確・短時間計算

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西松建設はコンクリートの打設数量を自動計算し、最終数量をリアルタイムに予測するシステムを開発した。打設前の数量計算と、打設終盤での最終的な必要量の計算が短時間で正確にできる。これにより数量を計算する現場技術者の負担軽減と、工事現場で余ったコンクリート「残コン」の削減による環境負荷の低減が期待できる。

開発したシステムは二つのプログラムで構成する。一つは打設前に施工図から打設するコンクリートの数量を計算する段階で2Dの躯体図情報を3Dに変換し、コンクリート体積を自動計算するプログラム。パソコン画面で線を引き、打設対象を囲むことで任意の形状に工区分けでき、対象とする範囲のコンクリート体積を瞬時に計算する。

もうひとつのプログラムは、打設の終盤に最終的なコンクリート量を計算する段階でコンクリート打設中のカメラ画像を躯体図に重ね、コンクリートが打設された範囲を自動認識する。二つのプログラムを組み合わせることでコンクリートを打設した範囲を認識し、コンクリートを打設した部分と打設していない部分の体積を自動計算する。

打設前のコンクリート数量の計算と、打設当日の最終調整時のコンクリート数量の計算が自動化され、数量計算精度が向上。現場技術者の業務が軽減し、残コンを削減できる。定点カメラの計測が困難な現場にドローン(小型無人機)などで撮影して運用方法を拡大することも視野に入れる。

コンクリートを打設する際、打設前の計算には特に時間がかかり、打設中の最終調整の段階では作業中にコンクリート作業が途切れることなく最終数量を発注しなくてはならない。現場技術者にはそれらの業務が大きな負担となっていた。

打設前に2Dの躯体図情報を3Dに変換しコンクリート体積を自動計算する