「メダリストの畳」寄贈 塩谷建設、ミャンマーで柔道普及へ

©株式会社北日本新聞社

ミャンマーへ送るため、取り外される道場の畳=塩谷建設正気館

 塩谷建設(高岡市石瀬)は、自社の柔道場「正気館(せいきかん)」の畳190枚をミャンマーに贈る。技能実習生を受け入れている縁で、現地の柔道普及に協力することになった。2016年リオデジャネイロ五輪女子70キロ級の田知本遥さん(射水市出身)ら歴代の金メダリストが使った畳で、スポーツを通じた国際親善に貢献する。

 塩谷建設は初代社長の故塩谷孝一氏が県実業団柔道連盟会長を務め、1954年の創業当初から自前の道場を構えて柔道の振興に取り組んできた。正気館は90年に本社の隣に建てられ、大会のほか、全国の大学や実業団の強化合宿に使われてきた。92年バルセロナ五輪男子71キロ級の古賀稔彦さん、2000年シドニー、04年アテネ五輪女子48キロ級の谷亮子さんら数々の金メダリストが汗を流した。

 孝一氏の孫で、自らも柔道に打ち込んだ塩谷洋平社長が今年2月にミャンマーを訪れた際、ミャンマー柔道連盟のトン・トン会長と面会。競技人口を増やしたくても練習環境が整っていない現状を伝えられた。正気館の畳の更新を前倒しし、既存のものを贈ることにした。

 寄贈する畳は試合場2面分で、横浜港から運ぶ。塩谷社長は「数々の思い出が詰まった畳が海を渡り、ミャンマーで新たな歴史を刻むことを願っている」と話す。主催する柔道大会に現地の選手を招き、交流を深めることも計画している。