【MLB】大谷翔平は「モデル以上」 独高級ブランド関係者が驚愕した“マッチョ化”肉体と人柄

エンゼルス・大谷翔平【写真提供:ヒューゴ ボス 】

独高級ブランド「HUGO BOSS」は大谷出演のブランドビデオを公開した

 エンゼルス・大谷翔平投手がアンバサダーに就任したドイツのプレミアムファッション&ライフスタイルブランドヒューゴ ボス社の「ボス(BOSS)」のブランドビデオが公開された。Full-Count編集部では大谷とパートナーシップを締結したヒューゴ ボス社を直撃。就任までの経緯やブランドビデオの撮影の裏側に迫った。

 30日に公開されたブランドビデオで、大谷はスーツ、コートなどをモデル顔負けのスタイルで着こなしている。ヒューゴ ボス社は「私たちは新世代のスポーツ選手を探しており、特に大谷選手の前人未到の挑戦に共感してオファーをさせていただきました。また大谷選手はもともと私どもブランドのお客様でしたので、そのこともオファーをさせて頂くきっかけになっております」とアンバサダー就任の舞台裏を明かした。これまで「ヒューゴ ボス」はスポーツスポンサーシップ活動を重要視しているが、プロ野球選手を起用するのは初めてだ。

 日本だけでなく、米国やアジア諸国でも広告キャンペーンに登場する予定だ。193センチ、95キロの日本人離れしたスタイルはもちろんだが、ヒューゴ ボス社はその鍛え上げられた肉体に衝撃を受けたという。

「私たちはドイツのブランドですので、大きい体型は比較的得意としておりますので、サイズの苦労はありませんでした。着用している姿は、鍛えられたスタイルが素晴らしく、私たちにとってはモデル以上だと感じました。一般人の方は上着とパンツのサイズが同じサイズを着用されますが、大谷選手は2サイズ違うので驚きました」

 下半身よりも上半身が2サイズ上。今春のスプリングトレーニングでは明らかに“マッチョ化”していたことが米メディアでも話題になったが、いかにストイックに鍛え上げられたかが分かるエピソードだ。

18年にエ軍トラウトがファッションセンス“酷評”も「お選びになられる洋服はとてもセンスがいいです」

 ブランドビデオが撮影されたのは今年1月。屋外の神宮球場と寒い中での撮影となったが、ヒューゴ ボス社は大谷の紳士的な対応に関心したという。「日頃メディアを通して拝見している大谷選手の人柄そのもの。どなたに対しても丁寧でした」。その人柄は、どんなシチュエーションでも変わらないようだ。

 日本ハム時代は野球中心の生活で、大きな買い物は体格の変化から毎年新調するスーツぐらい。渡米後も水原一平通訳が「物欲はないですね」と話していたように、1か月1万円ともいわれた質素な私生活は変わっていないようだ。遠征中に同じ服を繰り返して着ていたことからトラウトから「ファッションセンスは大谷の欠点」と言われたこともあったが、ヒューゴ ボス社は首を横に振る。

「ファッションに対しても自分の好みをしっかり持っておられます。スタイリッシュなデザインや上品な素材を使用したアイテムなど、お選びになられる洋服はとてもセンスがいいです」

「私たちは、大谷選手は元々ファッション感度がお有りになると感じております。その部分をさらにいい方向に引き出せるように私共でサポートしていきたいと思います」

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大リーグのシーズン開幕は早くても5月中旬まで延期となった。18年10月に受けた右肘のトミー・ジョン手術から今季中の二刀流復活を目指す25歳はリハビリ組として、本拠地エンゼルスタジアムで投球練習などを継続している。

「私たちも日頃から大谷選手を応援しております。昨シーズンは肘のリハビリや膝の痛みなどで苦しまれたので、今年は全力でプレーされることを期待しています」

 未知のウイルスで先行きの見えない不透明な日々。ドイツの高級ブランド関係者も驚かせた肉体で躍動する大谷を今は気長に待ちたい。(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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