滋賀県に住む江藤沙織さんは仲間と一緒に防災絵本を作りました。
江藤さんは「防災とは、特別なことではなく、平穏な日常を守ること」と話します。
「自分の大切なものが何かを知り、それを守るために行動することから防災が始まると考え、わたしの大切なものって何だろう?と考えるきっかけをつくりたい
と、
防災絵本「たいせつなもの」を作りました。
「自治会に加入していない新しいマンションに住み、知り合いもいないなか、
大切なものを守るために何があれば安心なのかな?」と考えた江藤さんは、
「もしものときに頼りになる人間関係をつくる」ことだと気づきます。
2015年に「南草津マンション防災委員会」を立ち上げ、
同じ思いを持つママと一緒にイベントを開催しました。
江藤さんは「イベントでは、一過性で終わってしまう。もっと持続できる方法がいい」と考え、
助け合いを意識したLINEグループをつくりました。
コンセプトは「助けてほしいときに助けてと言える」こと。
LINEグループでは「100センチの服を譲ってください」
「○○幼稚園の制服をください」など、欲しいものを発信します。
「助けて」と、「ここまでなら助けられるよ」という練習にもなるそうです。
江藤さんの思いに賛同したママは240人。
LINEグループを通していざというときに助け合える関係を築いています。
江藤さんは「あなたの大切なものは何ですか?そこから防災を始めてみませんか?」と呼び掛けます。