ラブコメの次は重厚な人間ドラマに挑む佐藤健

俳優の佐藤健が、今冬公開予定の映画「護られなかった者たちへ」(瀬々敬久監督)に主演し、阿部寛と共演することを、一部スポーツ紙が報じた。

同作は、物語の先が読めない展開から「どんでん返しの帝王」の異名をとる人気作家・中山七里氏の同名小説を映画化。

宮城県内で、全身を縛られたまま放置され餓死させられる連続殺人事件が起こり、刑期を終えて出所したばかりの利根(佐藤)が容疑者に。県警の刑事・笘篠(阿部)は利根を追い詰めるが、東日本大震災や社会福祉制度が絡んだ衝撃の事実が明らかになっていくという。

佐藤と阿部の共演は、10年公開の「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」以来10年ぶり。また、佐藤と瀬々のタッグは、17年公開の「8年越しの花嫁 奇跡の実話」以来3年ぶりとなる。

「瀬々監督といえば、数々の映画賞を受賞した16年公開の『64-ロクヨン-前編/後編』など、人間の内面を描いた重厚なドラマの名手。佐藤は阿部と対峙することになるようだが、2人のかなり濃厚な芝居が見られることになりそうだ」(映画業界関係者)

佐藤といえば、先日、最終回を迎えた、ドSな医師を演じたTBS系主演ドラマ「恋はつづくよどこまでも」が、佐藤自らのSNSでのプロモーションが実り1月クールでトップの視聴率を獲得。勢いに乗ったまま、宮城を舞台にした同映画の撮影に臨む。

「昨年公開の白石和彌監督作品映画『ひとよ』も人間ドラマで、佐藤はかなりダメな男役を演じた。もともと、かなり節制してムキムキにもかかわらず、自堕落な生活を送る主人公を演じるため体重を増やして撮影に臨み好演。今後、年齢を重ねるにつれて、どんどん“重い”作品への出演が増えていくのでは」(芸能記者)

ドラマのヒットに満足せず、意欲的に新たな作品に挑戦中だ。

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