三菱ふそう、2020年燃料電池トラックの生産を開始し、2039年までにCO2排出ゼロに

三菱ふそうトラック・バス eCanter F-Cell

2039年までにCO2排出ゼロへ

三菱ふそうトラック・バス eCanter F-Cell

MFTBCはパリ協定にコミットし、2039年までに国内に投入する全てのトラック及びバスの新型車両をCO2ニュートラルにするビジョンを発表した。CO2排出ゼロの輸送や環境への配慮に対する関心は世界的に高まり、日々変化する業界の動きや顧客ニーズに対応するため、先進技術の採用が不可欠としている。

MFTBCは、真のCO2ニュートラルの輸送とするために、バッテリー式電気自動車、または水素を燃料とした燃料電池自動車のいずれかのみで実現すると考えている。

2020年に燃料電池小型トラックの生産を開始

三菱ふそうトラック・バス eCanter F-Cell

MFTBCはCO2削減に向けた取り組みを今後さらに加速し、2020年代後半までに燃料電池トラックの量産を開始する。2019年の東京モーターショーにて、燃料電池小型トラックのコンセプトカー「Vision F-Cell」を初公開し、3月26日「eCanter F-Cell」として新たに改良した同コンセプトカーを公開。

車両総重量7.5トンクラスのコンセプトカーは、より高いエネルギー密度の高圧水素を用いることで、最大で300kmの走行を可能にするほか、水素の充填時間も10分以内と、電気自動車の充電時間に比べ大幅に短縮している。

全てのトラック・バスを電動化

三菱ふそうトラック・バス eCanter F-Cell

MFTBCはダイムラーのトラック・バス部門が2018年に立ち上げた eモビリティの研究開発を行う組織「Electric Mobility Group:EMG」の一員として、商用車の電動化における研究開発や戦略策定に参画している。今後、より進化した機能を持つ電気小型トラック「eCanter」の開発だけでなく、全てのトラックおよびバスを電動化する方針だ。

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