MLB221発の元鷹選手は「忘れ去られた強打者」 2年16億円での来日は「驚くべき決断」

ブルージェイズなどで活躍したトニー・バティスタ【写真:Getty Images】

バティスタは05年にソフトバンクで27本塁打&90打点も、1年で退団

 2005年にソフトバンクでプレーしたトニー・バティスタ内野手は個性的な打撃フォームで話題となった。極端なオープンスタンスで右打席で構えてこの年に27本塁打、90打点。1年で退団となったが、強いインパクトを残した。米スポーツメディア「ブリーチャー・レポート」は「過去25年で忘れ去られてしまったMLBの25人の強打者」との特集を組み、その1人としてバティスタを紹介している。

「ブリーチャー・レポート」は30本塁打を最低1シーズン記録、引退しているなどを条件に25人を選出している。バティスタはブルージェイズ在籍時の2000年に自己最多の41本塁打を放つなど、年間30本塁打以上を4度記録。メジャー通算221本塁打を誇る。

「おそらく、極端なオープンスタンスの選手として覚えられているトニー・バティスタは、1999年のシーズン中盤にブルージェイズへと移籍したことで、別のレベルへと自らを押し上げることになった」と記事は説明している。

 バティスタは99年途中にダイヤモンドバックスから交換トレードでブルージェイズに加入。ブルージェイズで98試合に出場、26本塁打を放つと、翌2000年に41本塁打を放った。2000年のブルージェイズは、カルロス・デルガド(41本塁打)、ブラッド・フルマー(32本塁打)、ホセ・クルーズJr.(31本塁打)、ラウル・モンデシー(24本塁打)、シャノン・スチュワート(21本塁打)、ダリン・フレッチャー(20本塁打)らがいたこともあり、ア・リーグ最多となる244本塁打(当時)を記録しているとも伝えている。

 記事は、バティスタがその後の4年間(2001~04年)で年間平均28本塁打、平均96打点の成績を残したことに触れ、「その後、ソフトバンクホークスと2年1500万ドル(約16億円)の契約を結ぶという驚くべき決断をした」と伝えている。結局、ソフトバンクでのプレーは1年間で終わっている。

 バティスタはその後ツインズ、ナショナルズでプレーし、通算1146安打、221本塁打をマーク。「忘れ去られた」と思えぬほどの数字をメジャーで残した。(Full-Count編集部)

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