宮沢園長「パンくんが心を開く人だった」 志村さんの死悼む 

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人気チンパンジー・パンくんと宮沢厚園長=阿蘇市(阿蘇カドリー・ドミニオン提供)

 新型コロナウイルスによる肺炎で29日に死去した志村けんさんについて、親交のあった熊本県関係者たちから悼む声が上がった。

 「動物が心を開く、すてきな笑顔の人だった」。阿蘇市の観光施設「阿蘇カドリー・ドミニオン」の宮沢厚園長(60)は同施設で30日会見し、志村さんとの16年にわたる親交を振り返った。

 宮沢さんは施設の人気チンパンジー、パンくんと一緒に、2004年から志村さんのテレビ番組「天才!志村どうぶつ園」に出演。パンくんは毎回のように収録の終わりに志村さんにしがみついて離れなかった。「人柄を一瞬で見抜く動物がほれてしまう」と宮沢さんが嫉妬するほどだった。

 志村さんは熊本地震の際に動物たちの安否を気遣って施設に駆け付けた。国道57号の寸断で来場者が激減する中、昨年夏には来園者数を伸ばそうと自ら夏休み限定の企画を持ち掛けたという。

 最後のロケは2月27日。疲れた様子はなかったという。次に予定していた3月26日は入院で中止となった。

 熊本市出身のタレント、コロッケさん(60)は志村さんのものまねが主要レパートリーの一つ。個人的にも親交があり、熊日に寄せたコメントで「とにかくつらすぎます」と突然の別れを悲しんだ。

 2人は会うたびに笑いや舞台について話していたという。「私が困っていた時も優しく手を差し伸べてくださった。心からご冥福をお祈り申し上げます」と悼んだ。(山下友吾、三國隆昌)