プレデターに「狩られる」恐怖はゲームでも健在――「Predator: Hunting Grounds」トライアルウィークエンドプレイレビュー

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4月24日に発売されるPS4用非対称型アクションシューティングゲーム「Predator: Hunting Grounds」。発売に先駆けて3月27日から3月29日までの3日間に行われた本作のオンラインマルチプレイ体験イベント「トライアルウィークエンド」のプレイレビューをお届けしよう。

■映画「プレデター」の魅力をゲームルールで見事に表現

「Predator: Hunting Grounds」は映画「プレデター」を題材にしたゲーム。「プレデター」シリーズは続編が制作されるたびに舞台設定やシチュエーションが大きく変わっているが、本作では1987年に公開されたアーノルド・シュワルツェネッガー主演の1作目の世界観が元になっている。舞台も1作目を彷彿とさせるジャングルだ。

プレイヤーは4人1組の精鋭部隊・ファイアチームか、脅威の戦闘能力を誇る地球外生命体・プレデターになって、4対1の対戦プレイを繰り広げることになる。ファイアチームとプレデター、どちらになるかで勝利条件が全く異なってくるのが面白いところだ。

ファイアチームの任務は「裏切り者を排除し、情報の横流しを阻止せよ」や「麻薬の流通ルートを突き止め、主犯のテロリストを殲滅せよ」など、それ自体はプレデターとは無関係なものばかり。任務の上での敵対勢力はNPCとなっており、これを倒すのは容易だ。

しかしプレデター側の勝利条件が「ファイアチームを全滅させること」なので、任務のどこかでほぼ確実にプレデターと戦う必要が生じてくる。ファイアチームとしてプレイする場合、原作映画の“人間同士が戦うミリタリーアクションから、未知の怪物と死闘を繰り広げるアクションホラーへと、映画ジャンルが変化する”面白さが、プレイフィールに見事に落とし込まれているのだ。

身体能力も装備の性能もファイアチームを凌駕するプレデターに打ち勝つには、4人のチームワークが必要不可欠となる。逆にプレデターになった場合は、いかに各個撃破を狙える立ち回りができるかが勝利の鍵となるだろう。

■ゲームモード紹介:プレデター側でのプレイはやや困難な印象

メインとなるゲームモードは大きく分けて「クイックプレイ」と「プレイ」のふたつ。「クイックプレイ」はすぐにプレイできる対戦へと即座にマッチングする。「プレイ」ではファイアチーム側、プレデター側のどちらになりたいか選択できるマッチ検索や、フレンドとのプライベートマッチなど、対戦環境をプレイヤー側で設定できるのが特徴だ。なおトライアルの時点では人気がプレデター側に偏っていたのか、マッチ検索でプレデター側を選んでもファイアチーム側に振り分けられることが多かった。

「プレイ」の中には「チュートリアル」の項目もあり、ここでは独自のシステムが多いプレデター側の操作をひと通り学ぶことが可能だ。製品版から遊ぶ方には、対戦をはじめる前に「チュートリアル」でプレデターの操作に触れてみるのをおすすめしたい。

そのほかのモードとしては、操作するキャラクターの装備品や見た目をカスタマイズできる「カスタム」に、カスタムで使用できるスキンが入った箱を開封する「フィールドロッカー」、各種ゲームシステムを文章で閲覧できる「エクストラ」、操作方法やゲーム環境を細かく設定できる「オプション」があった。「カスタム」については後ほど改めて詳細をお伝えしよう。

■ファイアチームは単独行動厳禁、力を合わせてプレデターを迎え撃とう

ここからは実際に対戦して感じた、ファイアチーム側、プレデター側の特徴をより詳細に記していきたい。

まずはファイアチームから。ファイアチームの操作方法は、一般的なFPSのものが踏襲されている。この手のゲームに慣れているならば、すぐさま操作のコツを掴めるはずだ。任務の内容およびマップのバリエーションは豊富に用意されているが、どの任務も複数の目標を順番に達成していき、最後に脱出地点にヘリを呼ぶ、到着したヘリに乗り込んでジャングルから脱出するという基本的な流れは同じ。一度いずれかの任務を経験すれば、ほかの任務の要領もすぐに理解できるだろう。

気をつけるべきなのは、ほとんどの任務にチームメイトとの分断を誘う目標が仕込まれている点。たとえば「薬品サンプルを5つ手に入れろ」という目標の場合、マップ上の5箇所に目標の目印が記される。これらを効率よく回収するには、4人全員で手分けして集めるのが早い。しかし、プレデター側のプレイヤーは、ファイアチームのひとりひとりが孤立するのを虎視眈々と狙っているはずだ。

プレデターに攻撃されて体力がゼロになったプレイヤーは、一定時間チームメンバーに助けを求めることができ、この時間内に蘇生してもらえれば復活できる。ただしこの時間内であってもプレデターに脊髄を引き抜かれ、とどめを刺されてしまった場合はそこで死亡。その対戦には二度と復帰できなくなってしまう。これを防ぐためには、ファイアチームは常に互いをカバーし合える距離で行動すべきだろう。

映画に登場した特殊部隊も、単独で行動したり、ほかの隊員と離れてしまった者から順番に、プレデターに血祭りにされていた。映画で起きた惨劇を繰り返さないためには、再三になるが、チームの協調性が何より重要になるのだ。

■光学迷彩! 赤いレーザーサイト! 緑の体液! 自爆! 再現度がすごいプレデター

プレデターの特徴は、なんといっても機動力の高さ。ボタンひとつで瞬時に大木によじ登り、「プレデターパルクール」で枝から枝へと飛び回ることができる。また装備も多彩に用意されており、「ビジョン」を使えば生き物が発する赤外線を感知して遠くにいる人間を発見でき、「光学迷彩」で姿を隠して接近、強力な武器や近接攻撃でファイアチームを圧倒する。

このように書くと無敵のように感じられるプレデターだが、実際に自らの手でプレイしてみるとそうもいかない。まずプレデター側に表示されるマップは地形のみが記される簡易的なもので、おまけに視認性もいまひとつ。ターゲットの居場所は、「ビジョン」を併用しつつフィールドに目を凝らして見つけるしかない。また、「ビジョン」と「光学迷彩」の使用中はゲージを消費するため、ここぞというときに使用し、それ以外のときはオフにしてゲージを回復させる必要がある。このゲージ管理がなかなか悩ましい。

射撃武器の「プラズマキャノン」は狙っているときに発射口から赤いレーザーサイトが伸びるので、狙われている相手にこちらの居場所が分かってしまう。ここでもし複数人からの反撃を受けたら、「光学迷彩」を使いつつ高い機動力を活かしていったん姿をくらますのがセオリーだが、受けたダメージが大きいと緑色の体液がフィールドに滴り落ち、これを頼りに再び居場所を特定される可能性もある(あえてこれを利用して、迂闊な隊員をおびき出すこともできるかもしれない)。あらゆる能力が強力なぶん、ほとんどの行動にデメリットも用意されているので、かなり使い手の腕前が問われる。

長所も短所も、映画で描かれたプレデターの特徴が見事に再現されているからこそのものばかりなのは、ファンにはグッとくるのではないだろうか。もちろん追い詰められたときは自爆して、逃げ遅れた隊員を道連れにすることも可能だ。

ちなみにプレデターとなった場合、プレイヤーの視点はプレデターの背中を追ういわゆるTPSタイプの視点となるため、主観視点のファイアチームとは勝手が異なる。これにより激しい移動を多用しても酔いづらいし、操作している側もプレデターの残忍ながら魅力的なアクションを間近で楽しめるのは嬉しい。

トライアル終了までに十分な操作技術が身に付かなかった筆者にとってプレデターとしてのプレイは、「敵として現れたときはこの上ない脅威なのに、自分が操作するとまるで上手くいかない」という、悔しさの残るもので終わってしまった。しかし華麗にファイアチームを次々と仕留めていくプレイヤーもいることは確かなので、極めがいのある操作キャラクターなのは間違いないはずだ。

■「カスタム」で最高の装備&見た目を追求し、さらなる高みへ!

操作キャラクターのカスタマイズができるモード「カスタム」について触れておこう。このモードで変更できる項目は大きく分けて「武器/ギア」と「外見」の2種類だ。

「武器/ギア」では初期装備を変更したり、キャラクターが持つ特殊能力「パーク」を付け替えたりできる。自分の得意とする戦術に合わせて、適した装備の組み合わせをいろいろ試そう。

「外見」ではその名の通りキャラクターの見た目を変更できる。設定項目は性別や肌の色、服装にフェイスペイントなどがあり、顔に身につけるアクセサリーには眼帯やフルフェイスマスク、口元を覆うバンダナなどがある。こちらは戦闘能力に全く影響しないので、思う存分いちばんかっこいいコーディネートを追求しよう。

トライアルではロックされていて選択できないものもあったが、基本的に選べる「武器/ギア」はレベルアップ、選べる「外見」はフラグメント(ポイント)の消費またはフィールドロッカーの開封によって増えていく。レベルアップに必要な経験値も、フラグメントも、対戦で活躍すればするほど多く貰えるので、装備や外見の選択肢を増やし、より幅広いゲームプレイ、さらにかっこいいコーディネートを追求するためにも、毎回の戦闘を、全力で生き抜いてほしい。

製品版ではファイアチーム、プレデターともにより強力な装備を身につけ、さらなる激闘が予想される「Predator: Hunting Grounds」。原作映画の魅力がゲームとして味わえる、プレデターファンには強くおすすめしたい一作だが、2点ほど映画と大きく異なっている点がある。

ひとつは、このゲームにはシュワルツェネッガー演じるダッチ少佐のようなヒーロー隊員は存在しないこと。ファイアチームのメンバーが1対1でプレデターとやり合って勝てる見込みはゼロに等しいので、みんなで力を合わせて生き残ってほしい。

もうひとつは、あなたがプレデターとして生まれ育ったわけではないということ。その身体能力も、強力な装備も、イチから使用方法を学ばなければならない。最初から映画のように華麗な身のこなしができるとは思わず、地道にプレイヤースキルを磨いていこう。

これらを押さえておけば、このゲームはきっとあなたの期待に応える楽しさを提供してくれるはずだ。

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