春季関東高校野球 茨城、地区予選と県大会中止 新型コロナ影響

生徒の安全、健康保てず

©株式会社茨城新聞社

春季大会中止について神妙な面持ちで聞く選手たち=水城高グラウンド

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、茨城県高野連(塚本敏雄会長)は30日、水戸市内で緊急の役員会を開き、4月11日開幕予定だった春季関東大会の地区予選と、同24日開幕予定だった県大会の中止を決めた。延期や無観客開催の方向性も探ったが、感染の終息が見えていないことや、開催した場合でも生徒の安全や健康を保てないことなどから開催を断念した。春の地区予選、県大会が中止となるのは初めて。

役員会では、関東大会の中止決定を受け、地区予選と県大会の延期や無観客開催を含め検討した。しかし、出席した理事らからは「県内の感染者数が増えており、収まる方向が見えていない」「練習が満足にできていない学校が多い」などと中止やむなしの声が大勢を占めたという。

仮に延期ができた場合でも球場確保が平日に限られることが見込まれ、授業時間の確保に影響が出ることも考慮された。

県高野連は当初、役員会で開催の有無を検討した上で、4月8日の理事会で正式決定する予定だったが、「あと1週間で情勢は変わらないだろう。バスのキャンセルなどを考えれば早期に決定した方がいい」と判断し、中止決定を早めた。

関東大会予選を巡っては既に東京、千葉の中止が決定。群馬も30日に中止を決めた。

夏の甲子園予選となる、6月23日抽選会、7月7日開幕予定の茨城大会については現状変更はない。日本高野連が地方大会について5月中に何らかの方向性を出すとしており、それを待って判断する方針。

茨城大会のシード権については(1)秋季大会のポイントを活用(2)シードを設けない-を軸に4月8日の理事会で決定する考え。

榎戸努専務理事は「春の大会を目標に頑張ってきた選手も多いと思うが、今は非常事態。選手を疾病から守る観点から中止の判断をした」と理解を求めた。
(小池忠臣、関口沙弥加)