「アビガン」を増産 富士フイルムHD

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インフルエンザ治療薬「アビガン」

 ■コロナ治療薬期待 近く治験開始

 富士フイルムホールディングス(HD)は、新型コロナウイルス感染症の治療薬として期待されている新型インフルエンザ治療薬「アビガン」の増産に向け、今月上旬から富山市内の工場で製造を開始した。4月以降に出荷する見込み。同ウイルス治療のための臨床試験(治験)も近く始める。

 アビガンは、富士フイルムHD傘下の製薬会社、富士フイルム富山化学(東京)の前身、富山化学工業が開発。2014年に国内で製造販売承認を受けた。

 増産は政府の要請を受けて決定。富士フイルム富山化学の富山第1工場(富山市)で生産を開始した。サプライチェーン(部品の調達・供給網)の企業とも協力し、増産に向けた生産体制を構築したという。

 治験は富士フイルム富山化学が病院と連携して行う。感染拡大が深刻化している状況を踏まえ、治験後は早期に承認される可能性がある。