大分県立工科短期大学校にRTK基準局 位置情報、高精度に【大分県】

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県立工科短期大学校の屋上にRTK基準局を設置した首藤龍義さん=中津市東浜

 県立工科短期大学校(中津市)の校内に、衛星利用測位システム(GPS)との組み合わせで高精度の位置情報を把握できる「RTK」の基準局が設置された。中津市近郊での測位が可能で、誰でも利用できるようデータをインターネットで公開している。将来的には農機の自動運転やドローン飛行などさまざまな分野での活用が期待される。

 基準局は測位精度を高める技術「RTK」に利用。GPSによる位置情報は数メートルの誤差が生じるが、基地局データとの組み合わせにより補正することで、誤差数センチの高精度な計測ができる。

 設置したのは電気・電子システム系2年の首藤龍義さん(20)=3月卒業。誤差の少ない測位技術のニーズが農業分野にあることを知り、昨年9月から卒業研究として取り組んだ。

 2月上旬にアンテナを設置し、運用実験を実施。基準局が正常に作動していることを確認できたため、3月10日にデータの一般公開を始めた。

 正確な計測可能範囲は基準局を中心にした半径10キロ圏内。データを無料公開することで、農業用GPSガイダンスシステムや無人トラクターへの応用など地域のスマート農業導入に役立てたいという。

 首藤さんは4月から県内のものづくり企業に就職する。「卒業研究を通して学んだトラブルへの対応力や課題解決力を仕事にも生かせれば。後輩たちには設置した基準局を活用し、新たな技術研究につなげてもらいたい」と話している。